白い花蕾の、知られざる素顔
夕刻の空気がすこしずつ緩みはじめるこの時間、
今日の晩ごはんを思い浮かべている方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
今日は、ひとつの野菜の話をさせてください。
カリフラワー。
サラダの端に添えられたり、
スープに静かに溶けたり。
日本の食卓では、控えめな存在かもしれません。
けれどインドの宮廷料理の世界では、
カリフラワーは「フールゴービー」と呼ばれ、
食卓の中心に据えられる高貴な野菜として
古くから大切にされてきました。
ちなみに「ゴービー」はヒンディー語でカリフラワーとキャベツの両方を指す言葉。
カリフラワーを「フールゴービー」、キャベツを「バーンドゴービー」と区別します。
マシャールの「タンドーリーゴービー」は、その長い歴史と、タンドール窯の技が出逢った一皿です。
窯の熱が引き出す、白の奥にある甘み
まず、カリフラワーをスパイスと塩でじっくりと茹で上げるところから仕立ては始まります。
火の通った花蕾にスパイスの下味がしずかに染み渡ったところで、
ヨーグルトをあわせた特製のマリネ液へ。
ターメリック、クミン、コリアンダー──
幾層にも重なる薫りが、
カリフラワーの淡い甘みを
そっと目覚めさせてゆきます。
そして、タンドール窯へ。
およそ四百度の熱のなかで焼き上げると、
外側はスパイスをまとった黄金色に染まり、
内側はほくほくと蒸されて、
驚くほどなめらかな舌触りに変わります。
噛んだ瞬間、まずスパイスの香ばしさが鼻をくすぐり、つづいてカリフラワー本来のやさしい甘みが、口のなかにしずかに広がる。
「これが、あのカリフラワーなのか」と、
きっと目を見ひらかれることでしょう。
肉を休める夜の、もうひとつの贅沢
すこし身体をいたわりたい日。
軽やかに食べたいけれど、
味わいまで薄くはしたくない日。
タンドーリーゴービーは、そんな夕べにそっと寄り添ってくれる一皿です。
タンドール窯で焼き上げた野菜には、
肉料理にもひけをとらない深い満足感と、
食後のここちよい軽さが、同居しています。
ベジタリアンの方はもちろん、
「今夜はすこし、野菜を主役にしてみたい」という方にも、
きっとご満足いただけるはずです。
四月、まだ見ぬ主役との出逢い
春は、新しいものに手を伸ばしたくなる季節。
いつものタンドーリ・チキンやビリヤーニーの隣に、
タンドーリーゴービーをひとつ、加えてみてください。
※大きめのカリフラワーの入荷状況により、単品のご提供が難しい日もございます。
「インド宮廷料理コース」または「ダムビリヤーニーコース」のタンドール料理盛り合わせには、タンドーリーゴービーが含まれておりますので、確実にお召し上がりいただけます。
白い花蕾が黄金に変わるその瞬間を、マシャールのテーブルで。
皆さまのお越しを、心よりお待ちしております。
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