- インドスイーツの特徴
- インドのおすすめスイーツ26選
- 1:ハルワ(ハルワー halva)
- 2:ガジャルハルワ(ガージャルハルワー gajar halva)
- 3:グラブ・ジャムン(グラーブジャムーン gulab jamun)
- 4:ジャレビ(ジャレービー jalebi)
- 5:バルフィ(バルフィー barfi)
- 6:キール
- 7:ラドゥ(ラッドゥー Laddu)
- 8:サンデシュ(サンデーシュ)
- 9:ペサ(ペーター petha)
- 10:グジャ(グジャー)
- 11:ブーンディ(ブーンディー)
- 12:シュリカンド
- 13:ティルチッキ(ティルチッキー)
- 14:セワンイのキール(シワイヤーン)(南インドではパヤサム)
- 15:カラカンド(KalaKand)
- 16:チッキ(Chikki)
- 17:ソーンパプディ(ソーンパプリ SoanPapdi)
- 18:ヴァダ(Vada)
- 19:パティサ(パーティサー Patisa)
- 20:チャクリ(チャクリー Chakli)
- 21:クルフィ(Kulfi)
- 22:シャヒートゥクラー(Shahi tukra)
- 23:ラスマライ(RasMalai ラスマラーイー)
- 24:ラスグッラー(RasGulla)
- 25:チャムチャム(ChamCham)
- 26:ファールーダー(faluda)
- 日本でインドスイーツを購入できるお店
- まとめ
インドスイーツを食べてみたいけど、
・いったいどんな味がするのか?
・もの凄く甘いと聞いたことあるけど本当?
・ケーキ系、スナック系、揚げ物系などどんな種類があるの?
と疑問に思われる方がいらっしゃいます。
本記事では、インドスイーツの味の特徴や、おすすめのスイーツ、購入できる場所(インドスイーツ販売店)について解説していきます。
執筆者
アリ三貴子
1994年~インドと日本を行き来し、1999年~2001年フセインシェフの故郷の農村に長期滞在し、女性たちの暮らしを撮影する。
2005年「ムスリムの女たちのインド」(木犀社)出版。その後、インド文化の講演活動やインド家庭料理教室主催する傍ら、2015年~子育て支援事業ママカフェ久が原共同代表。
2021年3月、合同会社マシャールをフセインシェフと設立。
インドスイーツの特徴
インドスイーツの味の特徴として、全体的に激甘系が多いです。
中には、甘さ控えめのものや甘辛の味付けのものもありますし、
豆やナッツ、揚げた豆、粉ものを揚げたお煎餅やスナック菓子系では、スパイスが効いた辛いものもあります。
材料は、小麦やベッサン粉(ひよこ豆の粉)を使ったものや、牛乳や乳脂肪分を使ったお菓子が多いです。
また、食感は、ナッツ類や揚げ物を入れてソフトな中にカリっとしたものや、
揚げた生地(小麦、米粉、ベッサン粉)をシロップに漬け込むタイプのものが比較的好まれています。
日本でお馴染みのお菓子、ホテトチップスはインドではマサラ味が人気です。
また、アイスクリームはカルダモンで香り付けしたり、ナッツが入ったりした濃くのあるタイプが好んで食べられていたりします。
インドのおすすめスイーツ26選
インド宮廷料理マシャールがおすすめするインドスイーツをご紹介します。
1:ハルワ(ハルワー halva)
写真はスージーハルワー(フセインシェフ作)
穀物やゴマ、野菜、果物などを油と砂糖で煮詰めたお菓子。ソフトでしっとりタイプの食感です。
スージーハルワと呼ばれるセモリナ粉を使ったハルワも一般的で、インドではココナッツや牛乳を使ったものや、人参を使ったガージャルハルワが人気です。
2:ガジャルハルワ(ガージャルハルワー gajar halva)
(レッスンで作ったガージャルハルワー:フセインシェフ作)
人参を細かくきざみ、もしくは荒くすりおろして、砂糖やギー、スパイスで煮込み、ナッツ類、ドライフルーツ、コヤーと呼ばれる乳脂肪分などを加えたお菓子。しっとりして、柔らかい食感が特徴的です。
特に寒い時期に食べるスイーツで、インドやパキスタンではスイーツ店の店頭で温めたものを器に盛って売られています。
3:グラブ・ジャムン(グラーブジャムーン gulab jamun)
(写真はカーラージャムーン:フセインシェフ作)
世界一甘いと言われている丸く揚げたドーナツを甘いシロップに漬けたお菓子。
インドの有名お菓子会社Haldiram’s ハルディーラームの缶詰めは日本でも手に入りやすいです。
グラーブはヒンディー語でバラ、ジャームンはブラックプラムを意味していて、丸いドーナツをプラムに見立て、バラの香りのシロップで漬けたお菓子という名前の由来があります。
また、カーラージャームンと呼ばれる色を濃く揚げたドーナツのシロップ漬けもあります。
4:ジャレビ(ジャレービー jalebi)
揚げ菓子で、かりんとうをシロップに漬けた感じのスイーツ。
オレンジに着色した柔らかい小麦生地を、くるくると流し込むように熱い油に入れて揚げて、甘いシロップに漬け込んで出来上がります。
お菓子店にもありますが、路上で揚げている露店も多く、安くて簡易なおやつとして重宝されています。
5:バルフィ(バルフィー barfi)
(写真はココナッツバルフィー:フセインシェフ作、サフランで香り色付けさている・中央の飾りはクローブ)
しっとり系、ザクザク系、お店や家庭によって色々な食感があるタイプのお菓子。
インドやパキスタンで最も有名なミルク菓子です。ココナッツやナッツなどを入れて固めたココナッツバルフィーやカシューナッツをペースト状にして固めた、カージューキバルフィーも有名です。
6:キール
柔らかくて、汁系またはプリン系の器に入ったスイーツ。インド式ミルク粥・ライスプディング。
カルダモンで香り付けした牛乳に砂糖を入れてお米を煮込み、ドライフルーツやナッツを入れて仕上げます。
冷やしても温かいまま食べても美味しくいただけます。レストランや高級菓子店のキールはサフランで色付け、香り付けされています。
7:ラドゥ(ラッドゥー Laddu)
ベッサン粉(ひよこ豆の粉)とギー、砂糖で作る丸いボール状のお菓子。丸くてザクっとした食感。
黄色いラッドゥーが北インドだと一般的です。
インド・パキスタンでは、家族に赤ちゃんが誕生したときなど、お祝いをもらう前にお菓子を配る習慣があり、その時によくラッドゥーが配られます。
ヒンドゥー教徒は神様へ、イスラム教徒は聖者廟へのお供え物としてよく使うお菓子でもあります。
8:サンデシュ(サンデーシュ)
(マンゴーサンデーシュ)
ベンガルで有名な甘くてしっとりした食感のミルク菓子。
牛乳から乳脂肪を分離させて、お砂糖とカルダモンを練りこみ、丸く固めたお菓子です。
ナッツなどのトッピングをしたり、ローズシロップに浸したりというアレンジもOKです。
9:ペサ(ペーター petha)
ペーター(ヒンディー語で冬瓜)の中身をカルダモンなどと甘く煮詰めて、固めたお菓子。
北インドのアーグラー発祥のお菓子と言われていて、別名ドライペーターとも呼ばれています。
グニャっとした独特の食感で、日本で言うとボンタンアメに似ています。
10:グジャ(グジャー)
ポピーシードやナッツ、ドライフルーツなどとお砂糖を絡めた具が入った揚げ餃子のようなお菓子。
別名ゴジヤーとも呼ばれています。
特にホーリーのときに配られるので有名なお菓子です。
サモサと同じような形をしていて、中身は甘いタイプもありますが、楕円をクルっと巻いて中身が出ないように封をした形が多いです。
11:ブーンディ(ブーンディー)
ベッサン粉を溶いて、小さな粒状に揚げたカリカリの小玉をカルダモンで香り付けされた甘いシロップで煮詰めたお菓子。
12:シュリカンド
ヨーグルトを水切りして、サフランやお砂糖で味付けした濃厚でクリーミーなデザート。
13:ティルチッキ(ティルチッキー)
ゴマやナッツをカラメルで固めた、カリカリしたお菓子。
ちょっと歯に付きやすいが、栄養たっぷりの旅のお供として重宝されています。
大きな板状で売っているものもあれば、小さな一口大パックで小分けパックもあります。
14:セワンイのキール(シワイヤーン)(南インドではパヤサム)
小麦の麺(セーヴィー)を甘く煮込んだスイーツ。
別名セーワンイーとも呼ばれています。
アレンジは様々でミルク入りやミルク無しでシロップで煮込んだもの、ナッツやドライフルーツを入れたものなどがあります
家庭料理としてインドのイスラム教徒のお祝いのスイーツでもあり、断食明けの祝祭(イードルフィトゥル)や犠牲祭(バクラーイード)のときに来客者に振舞われます。
当店マシャールのレッスンでも、ゲストのスラヤさんにレシピを教えてもらいました。
15:カラカンド(KalaKand)
牛乳を煮詰めてお砂糖やスパイスを加え、固めたソフトなミルク菓子。
煮詰めるときにちょっと茶色になった乳脂肪を混ぜこんで固めるのがポイント。
16:チッキ(Chikki)
ナッツやドライフルーツ、ゴマなどをカラメル状の砂糖で固めたお菓子。
大きな板状で売っているものもあれば、一口大パックで売られているものもあります。
日持ちする定番お菓子です。
17:ソーンパプディ(ソーンパプリ SoanPapdi)
日本の綿菓子をギュッと固めたようなインドの伝統的な飴菓子。
口に含むと綿菓子のように、溶けるような食感です。
砂糖とベッサン粉(豆の粉)、ギーで練り込み、カルダモンで香りつけした生地を伸ばして、針のように細くして固めて作られます。
キューブ状にカットした上にピスタチオやアーモンドなどのナッツを飾りつけて出来上がります。
18:ヴァダ(Vada)
南インドの揚げドーナツ。
水に浸したムング豆をペーストにして油で揚げたものです。
チャットニーなどの塩味のある塩味系のヴァダが一般的ですが、甘いヴァダもあります。
19:パティサ(パーティサー Patisa)
口の中でスーッと溶ける綿菓子のような食感。
お祭りディワリに欠かせないスイーツのひとつです。
パティサはソーンパプリとほぼ同じ原料で作られていますが、材料の配合と作り方が微妙に違います。
20:チャクリ(チャクリー Chakli)
お煎餅のようなサクサクした食感とスパイスの香りでインドでも人気の揚げ菓子。
米やレンズ豆にスパイスを混ぜて揚げたインドの伝統的なカリカリ食感のおやつです。
螺旋状のもの、棒のような形をしたものなど色々な形があります。
21:クルフィ(Kulfi)
クルフィは、インド・パキスタン・バングラデシュなどでよくみられる、カルダモンで風味付けしたインド版のアイスクリーム。
牛乳を煮詰めてナッツなどを混ぜて凍らせた氷菓です。
アイスクリーム屋の冷凍保存庫付きの自転車で売られているような簡易的なものから、クルフィ専門店やスイーツ店で器に甘い寒天のような麺と一緒に盛り付けられるものなどがあります。
22:シャヒートゥクラー(Shahi tukra)
(写真はフセインシェフ作)
ロイヤルな切れ端という意味のスイーツ。
作り方は、サンドイッチ用のパンを揚げて、ミルクシロップ、マライ(牛乳の固形物)で煮ます。その後、カルダモンやケウラーウォーターで香りを付け、ドライフルーツやナッツなどで飾り付けて完成です。
23:ラスマライ(RasMalai ラスマラーイー)
特にベンガル地方、バングラデシュで有名なミルク菓子。
フワっとした乳脂肪を固めた白くて、平たいお団子を甘いミルクシロップに漬け込み、カルダモンで香り付けし、ナッツを飾ったお菓子です。
スプーンでお団子を切り崩し、ミルクシロップに浸して食べます。
24:ラスグッラー(RasGulla)
粉乳を丸めた生地を甘いシロップに漬けたインドの代表的なお菓子。
甘いシロップで煮ることで、白いミルク団子は、食べるとキュッキュとするスポンジ状の食感が独特です。
ラスマライとほぼ材料は同じですが、食感が大きく違います。
25:チャムチャム(ChamCham)
乳成分を涙型に丸めて、甘く煮詰めてスポンジのように膨らませた、インドで人気の激甘スイーツ。
ラスグッラーと材料はほぼ一緒ですが、作り方や形が異なります。
26:ファールーダー(faluda)
麺やナッツ、ゼリーやアイスクリーム、タピオカ、バジルシードなどが入ったミルクドリンク。
麺に甘いシロップがかかったものが基本ですが、ドリンクというよりパフェのような形のものもあります。
ルーハーフザーと呼ばれるピンク色の甘いローズシロップで甘味と香り付けがされているファールーダーが多いです。
日本でインドスイーツを購入できるお店
東京ミタイワーラー
西葛西のインド人御用達のスイーツショップ。インドのスナック(軽食)も食べられます。
インド料理ムンバイ四谷店
本格スイーツが食べられるインド料理店です。
赤羽 ベティクロムフーズ
知る人ぞ知るバングラデシュの食材店です。
食材店ですが、スイーツも販売しています。
アンビカ
言わずと知れた老舗スパイス&食材店。
シディークナショナルマート
インドスイーツとほぼ同じなパキスタン系のスイーツが販売されています。
Indo Bazaar
ハルディーラーム(Haldiram)などのパッケージされたインドスイーツや缶入りスイーツ、入荷したインドスイーツなどを販売しています。
India@Home
通販でインドスイーツを購入できます。
ハルディーラーム
ベンガーリースイーツハウス
まとめ
いかがだったでしょうか?
インドスイーツは日本と同様、数多くのスイーツがあることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
また、文化との密接な関係があり、とても興味深いですね。
インドスイーツは日本でも人気がありますので、ぜひ一度体験してみてください。