みんなが大好きインド料理といえば「ナン」。
ふっくらとしてほんのり甘みのあるインドのパンをカレーに合わせて食べると本当に幸せいっぱいになります。
そんな「ナン」ですが、
ナンに合うカレーってどんなものだろう?と思ったことはありませんか?
そんな疑問を抱える方々に向けて、今回はナンとの相性が抜群なカレー3品をご紹介します。
また、本記事では、ナンに合うカレーの選び方やその理由を解説し、さらにおすすめの作り方もご紹介します。
1.ナンとの相性のいいカレーの選び方
美味しければ何でも良い!という大前提はあるものの、多くの人に支持されるであろうポイントがあります。
ナンとの相性が抜群なカレーを選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。
Point1:辛さ控えめでマイルドでクリーミーなカレー
ナンのもちもちとした食感は、辛さを控えめにしていて、マイルドで豊かなクリーミーな味わいのあるカレーと相性が良いです。
クリームやヨーグルトが使用されているカレーは、ナンとの相性が抜群です。
Point2:風味豊かなスパイスが効いたカレー
ナンに合うカレーは、クミン、コリアンダー、カルダモンなどのスパイスが効いたカレーがおすすめです。
これらのスパイスはナンとの相性が良く、風味豊かな味わいを楽しむことができます。
Point3:ナンの種類に合わせて選ぶ
ナンにはさまざまな種類があります。
プレーンナン、ガーリックナン、チーズナンなど、それぞれのナンに合うカレーが異なります。
一般的には、
・プレーンナンにはマイルドなカレー
・ガーリックナンにはスパイシーなカレー
が合うことが多いです。
ナンの種類に合わせてカレーを選ぶことで、相性の良い組み合わせを楽しめます。
それでは、、当店マシャールが選ぶ「ナン」に合うおすすめのカレーをご紹介します。
2.バターチキンカレー
日本でも大人気のバターチキンカレーは、クリーミーなソースとジューシーなチキンが特徴です。
タンドーリーチキン発祥の店「モティ・マハル」の創業者によって生み出されたと言われています。
タンドール窯で香ばしく焼き上げられたチキンの風味とふっくらとした食感、ジューシーさがバターたっぷりの濃厚なグレービーと合わさればおいしくないはずがありません。
マイルドでまろやかな味わいと濃厚さがナンなどのパンとの相性も抜群です!
2-1.準備する材料
準備する材料
■油・・・100CC
■カシューナッツ・・・50g
■水・・・250cc
■タンドーリーチキンマリネ液
- GGペースト・・・大さじ1強
(生姜すりおろし6割、にんにくすりおろし4割に油を少量混ぜ合わせたもの) - 塩・・・小さじ1~大さじ1(適量)
- ガラムマサラ・・・小さじ1
- ターメリックパウダー・・・小さじ1
- チリパウダー・・・小さじ0.5
- パプリカパウダー・・・小さじ2
- レモン汁・・・大さじ1
■鶏肉(皮なし)・・・1㎏(一口大サイズにカット)
■GGペースト・・・大1強
■パウダースパイス
- ターメリックパウダー・・・小さじ1
- チリパウダー・・・小さじ0.5
- コリアンダーパウダー・・・大さじ1
- 塩・・・小さじ1~大さじ1(適量)
■トマト缶・・・2缶(ミキサーでペースト)
■無塩バター・・・50g+50g
■ガラムマサラ・・・小さじ1(入れ過ぎないように注意してください)
■はちみつ・・・大さじ1
■生クリーム【(中沢乳業47%がシェフのこだわりです)】・・・76g
■カスリメティー・・・大さじ1~
(煎って粗熱が取れたら、両手ですり合わせてパウダー状にしておきます)
■砂糖・・・大さじ2
2-2.作り方
作り方
STEP1:カシューナッツペーストを作る
- フライパンに油を入れて熱し、カシューナッツを炒めます。
- うっすら茶色がかってきたら焦げる前に取り出します。
- 粗熱が取れたら水250CCと合わせてミキサーでなめらかなペーストにします。
STEP2:タンドーリーチキンを作る
- ボウルに(タンドーリーチキンマリネ液)の材料を入れよく混ぜ合わせ、そこに鶏肉を漬け込みます。
※20~30分程度漬けるのでもよいですが、一晩漬けると味が染み込んでよりおいしくできます。 - マリネした後串に刺してオーブン(180~190℃)で20分焼きます。
STEP3:カレーを作る
- 鍋にカシューナッツペースト作りで使用した油を入れあたためます。
GGペーストを入れ香りが出てきたらパウダースパイスを入れて混ぜ、パウダーを少しローストさせます。 - トマト缶(ペースト)と水100CCを鍋に入れ、1時間程煮込みます。
- コクだしのため無塩バターを入れ、さらに煮込みます。
30分後にグレービーの濃度が濃くなりすぎていたら水を少し足し、カシューナッツペーストと無塩バターをさらに50g入れます。 - ガラムマサラを入れて混ぜたら、はちみつ、生クリーム、カスリメティーを入れて混ぜます。
- そこに焼き上げた鶏肉を入れ、砂糖を追加します。
さらにカスリメティーを振り入れて完成です。
3.キーマカレー
キーマカレーは、香り高いスパイスとミートソースのようなテクスチャーが特徴な挽肉を使ったスパイシーなカレーです。
日本でキーマカレーというと牛肉や豚肉を使うイメージがあるかと思いますが、宗教上の禁忌もあり、インドでは羊肉や山羊肉、鶏肉を使ったものがほとんどです。
当店のキーマカレーも鶏肉を使っており、スパイシーさとクリーミーさが絶妙に調和し油分やスパイスの効果もあり、その濃厚でスパイシーな味はナンにもとてもよく合います!
実際インドでは、キーマカレーは、ナンとの相性が良いだけでなく、ライスやチャパティーと食べることが一般的です。
3ー1.準備する材料
■油・・・150CC
■ホールスパイス
- カシアシナモン・・・4-5㎝の長さのもの1本
- ベイリーフ・・・2枚
- ビックカルダモン・・・1粒
- グリーンカルダモン・・・2粒
- クローブ・・・5粒
■玉ねぎ・・・中サイズ2個(みじん切り)
■トマト・・・中サイズ1個(みじん切り)
■GGペースト・・・大さじ2
(生姜すりおろし6割、にんにくすりおろし4割に油を少量混ぜ合わせたもの)
■パウダースパイス
- ターメリックパウダー・・・4g
- チリパウダー・・・4g
- コリアンダーパウダー・・・6g
- クミンパウダー・・・3g
- 塩・・・5g
■ヨーグルト・・・大さじ2
■鶏ひき肉・・・1㎏(粗挽き、胸肉ともも肉半分の割合)
■湯・・・100cc
■グリーンピース・・・1カップ
■仕上げのパウダースパイス
- ガラムマサラ・・・3g
- カルダモンパウダー・・・1g
■パクチー・・・・・・・・・・・・適量
3ー2.作り方
手順
- 鍋に油とホールスパイスを熱し、玉ねぎを加えて飴色になるまで炒めます。
- GGペーストを入れて混ぜ合わせ、トマトを加えて形が崩れるまで炒めます。
- パウダースパイスを加えて炒め、火を弱めてヨーグルトを加えます。
全体的に混ぜ合わさったら、鶏ひき肉を加えて完全に火が通るまで10分程強めの火で炒めます。 - 火を弱めて湯を加え、大き目の肉の塊が残らないように肉の粒をほぐすように混ぜます。
- グリーンピースを加え10分程煮込みます。
- 仕上げのパウダースパイスを入れ、蓋をしてさらに10分煮込み、刻んだパクチーを加えて完成です。
4.マトンコルマ
マトンコルマは、ラム肉を使ったスパイシーさが特徴的なカレーです。
「コルマ」とは、乳製品やナッツのピュレ等で煮込んだコクと深みのある濃厚なムグライ料理のことです。
濃厚なスパイスの香りとラム肉の風味が絶妙に絡み合い、奥深い味わいを楽しむことができる贅沢な一品です。
ナンとの相性は抜群で、肉の出汁とスパイスの風味が染み込んだグレービーにナンをひたして食べるとなんともいえないおいしさが口いっぱいに広がります。
具材は肉や野菜と様々ですが、コルマの中でも代表的なメニューであるマトンコルマを当店では提供しておりご好評をいただいております。
4ー1.準備する材料
■油・・・250CC
■ホールスパイス
- カシアシナモン・・・4-5㎝の長さのもの1本
- ベイリーフ・・・2枚
- ビックカルダモン・・・3粒
- グリーンカルダモン・・・5粒
- クローブ・・・8粒
- ホールブラックペッパー・・・小さじ1
■玉ねぎ・・・500g(みじん切り)
■GGペースト・・・大さじ2
(生姜すりおろし6割、にんにくすりおろし4割に油を少量混ぜ合わせたもの)
■ヨーグルト・・・250g
■パウダースパイス
- チリパウダー・・・10g
- コリアンダーパウダー・・・20g
- ガラムマサラ・・・5g
■塩・・・大さじ1.5
■骨付きマトン・・・1㎏(マトンシャンクが最適。牛肉のブロックなどでも可)
■ケウラウォーター・・・大さじ1(なければ省略可)
4ー2.作り方
手順
- 鍋もしくは圧力鍋に油を入れて、強火でよく熱し、ホールスパイスを全部入れ、2分程焦がさないように強火で炒めます。
- そこに、みじん切りの玉ねぎを入れて、強火でよく混ぜながら濃いめの茶色になるまで炒めます。
- そこに生姜、GGペーストを全量入れ、2分程炒めたら、ヨーグルトを入れて、さらに2分炒め、パウダースパイスを全部と塩を入れて、10分程炒めます。
- マトン肉を入れて、強火で10分程炒めます。
- 500ccの水を入れて、強火で煮立たせます。
※お鍋の場合は蓋をして弱火で1時間煮ます。圧力鍋の場合は30分程圧力をかけます。 - マトンが柔らかくなったら、ケウラーウォーターを入れて完成です。
5.その他のナンに合うカレー
パーラク・パニール
インド料理でよく使われるチーズ「パニール」とほうれん草を使用したカレーです。
クリーミーでヘルシーな味わいが特徴的です。
パニールはナンとの相性が良く、食感と風味が楽しめます。
ダールタルカー
レンズ豆やトウモロコシなどを主成分としたカレーです。
さっぱりとした味わいと豊かな風味が特徴的です。
ナンとの相性は抜群で、ダールカレーの豆の食感とナンのもちもちした食感が絶妙に合います。
レンズ豆やトウモロコシの栄養価も高く、ヘルシーな料理としても有名です。
6.マシャールの本格冷凍カレー
当店マシャールでは、ご自宅でインド宮廷料理をお楽しみいただける、冷凍カレーを販売しております。
冷凍方法は、出来立ての味をそのまま閉じ込める急速冷凍で凍らせているため、お店で味わう高い品質をキープしております。
ナンに合うおすすめカレーとしては、バターチキンとマトンコルマをご用意しております。
※マトンコルマはスパイスセット(レシピ付き)もあります。
また、冷凍のキーマカレーはありませんが、「チキンキーマ」として当店でご注文いただけます。
7.まとめ
いかがでしたでしょうか。
いろいろなバリエーションで楽しむことができるナンとカレー。
ご紹介した本格的なレシピに挑戦してみるのでもよいですし、みなさまの食卓にカレーの新しい食べ方が加わるきっかけとなればうれしいです。